御座爪切不動尊の本堂横の滝

御座爪切不動尊の歴史

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空海弘法大師(くうかいこうぼうたいし)は、大同元年(西暦806年)我が国に真言宗を伝え、弘仁6年(西暦816年)高野山に金剛峰寺を建立(こんりゅう)し真言宗の大本山として修行に志す者の根本道場とされました。

空海弘法大師は布教の為、全国を巡歴され「病に苦しむ人」に薬を教え、不運や貧しさに苦しむ人など多くの人々をお救いになりました。

また、巡歴の村々で、道や橋を造り、水に困る村では水を引き、耕作の方法などを教え、身を以て真言の教えをお説きになりました。

こうした空海弘法大師の大慈悲に帰依する者が多く、「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」と空海弘法大師の「み名」を呼んで感謝しました。1150年ほど昔の話であります。

空海弘法大師は、交通も不便なこの御座へおいでになり、「金刀比羅山の麓、老樹に覆われ、滝あり、池ある静かかな」とここ不動の地が気に入られ、しばらく足を留められ壱百日の護摩(ごま)を焚き、落ちる滝に身を浄められて、ご祈祷されました。

そして、満願の日にただ1人、無人の山に入られて、台地から生えている自然石に自らの爪を以て不動明王の御像を刻まれ、「吾、真言密教の神髄(しんずい)をこの不動明王に托(たく)せり、一心に称名する者はその苦難を救われん、仏性の尊厳を永遠に伝えんため、固く秘仏とす開扉することなかれ」と誓われました。

それから、爪切不動尊と称して絶対秘仏とされています。

また、空海弘法大師は、この御座爪切不動尊建立の後、千葉県成田市にある成田不動尊を建立したと伝えられています。

~『奥志摩・御座爪切不動尊参詣のしおり』から抜粋・引用~

空海弘法大師伝説、健康祈願・安産祈願・合格祈願・進学祈願・交通安全祈願・大漁満足祈願・海上安全祈願