昨年末の記事で紹介できなかった大師堂の奉納幕を撮影してきました。
潮音寺住職の幸山和尚の直筆の奉納幕です。
余談ですが、この書を見て、和尚さんに、「文字の散らし方(垂直に文字を書かずに敢えてななめに書いたりする方法)が絶妙ですね。」と伝えたところ、和尚さんは不思議な顔をしていました。
後で、奉納幕をよくよく見たところ、文字を散らしているのではなく、奉納幕を真ん中で搾り上げているため散らしているように見えただけでした。笑。
さてさて、書いてある文言は、『南無大師遍照金剛(なむたいしへんじょうこんごう)』です。
真言宗に縁のある方は何のことかがわかるかと思います。そうでない方も、『大師』に注目するとピンと来るかと思います。
そう「弘法大師(空海)」のことなんですね。
※実際には、弘法大師の他にも「大師」は存在しているようなのですが、あまりにも弘法大師の名が大き過ぎて、現在では「大師」=「弘法大師」のようになっています。
何故、大師堂の奉納幕に弘法大師(空海)を示す文言かと思うかも知れませんが、御座爪切不動尊ははるか昔に空海によって建立されたものと伝えられてきています。そして、空海が修行の際に利用した社がこの大師堂であると・・・。